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考えたことの置き場所

生涯学習と働き方改革

最近は大学でもう一度学ぶことが多い。MBAやMOTを取りにいくのも考えたし、Courseraのようにオンラインで特定分野に絞って学習していくことも選択肢としてある。

特に後者のようなMOOCは認知度も上がってきている。この背景には、米国企業が経営に心理学やネットワーク理論などのサイエンスを取り込んできたことや、データサイエンスのような複数の専門性にまたがる分野を実践するためにはアカデミックに優位性のある場面があることが理由としてあるようだ。

それがあってかは分からないが、今いる会社では2つのコースをCourseraで履修させてもらっている。業務に関係する内容なので見知ったことも多いものの、単純に楽しいし、知ったつもりの内容の意外な盲点を発見できて良い振り返りにもなる。

自分を含めていまの日本の現役世代は年金を前提にした人生計画は立てられない。もちろん本当に強固な(盤石とは言わない)基盤を築いている会社もあって、企業年金が出るケースもあるかも知れないが、まあ殆どの人は自衛が肝心。

一方、世の中の変化の速さを考えると、自分で自分の知識を更新していかないと会社が傾いたときに急に食い詰めるようなことになりかねない。

だからポータブルスキルを身につけられない環境からは出るべきだとか、転職屋のようなことは言わない。学習する内容から自分が手がける仕事まで、より戦略的に取り組む必要があるということだ。

長寿化、引退年齢の後退、再学習の必要性とくると文字通りの意味での生涯学習が必要になるのだろうと思う。今は老後の暇つぶしのような位置づけになっているが。

そして、いま話題の働き方改革なども、効率化することで再学習のための時間を確保すること(あるいは育児や介護などの時間を捻出すること。こっちが本音か)が本来の目的としてあるだろう。ただ、これには前提条件があって、そこを政府のお偉いさんが認識しているのかは謎である。